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Love Sick Dog(Love Sick Dog)
Story & Art:Songhyel
≪作品内容(公式より)≫
渇愛病ーそれは虐げられてもなお愛さずにはいられない病。 その病にかかった木戸怜(きど れい)はこれまで、身を捧げて誰かを愛しても裏切られる人生を送ってきた。 24歳の頃、また愛により苦境に陥った彼を救ったのは、御山主晴(みやま すばる)。 だが救世主のように見えた主晴もまた面倒を見るふりをしながら怜を思い通りに支配していた。 そんな時、突然怜の前に現れた御山主(みやま あるじ)と名乗る男。 彼は主晴の実兄で、自分が怜の新しい主人だと言う。 共に過ごし始め、怜は少しずつ彼を受け入れていき… これは愛を渇望してきた男が、初めて本当の愛を知る物語。
原作:韓国
こんな人におすすめ
- 愛情に飢えた受けが救われる話が好き
- 色気のある執着攻めが好き
- ダークだけど最後は愛を感じたい
⇒ 執着溺愛攻めまとめ
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Jayのネタバレレビュー
※この記事は、重大なネタバレを含みます。
ネタバレなしの記事はこちら⇒ Love Sick Dog
ダークな世界観なのに、驚くほど甘い『Love Sick Dog』。
執着攻めの溺愛と、純粋受けの心の美しさが胸に刺さる純愛ストーリー。愛ストーリー。
【序盤】飼い主”を失った怜と、新しい主人・主との出会い
突然、怜の“飼い主”だった主晴がいなくなり、住んでいた場所からも追い出されそうになるところから物語は始まる。
そんな怜を助けたのが、主晴の腹違いの兄・主だった。
主は、主晴が会社の事情で政略結婚を控えていること、しばらく怜を表に出さないほうが安全だと告げ、自宅へ連れて帰る。
これまで怜は、主晴に“しつけ”という名の支配を受けながら生きてきた。けれど主は、怜を縛ろうとしない。自由にさせ、無理に従わせることもしない。
ただ、主自身もどこか掴みどころのない男で、私生活はかなりだらしない。それなのに、怜には驚くほど優しく接してくれる。
そんな主に対し、怜は「犬は飼い主とセックスしません」と線を引こうとする。
愛されたいのに、愛され方を知らない怜。そんな彼と主との、不思議な同居生活が始まる。
【中盤】愛を知らないふたりが惹かれ合っていく
主は、これまで怜を縛ってきた“しつけ”の代わりに、仕事や役割を与えていく。
誰かに所有される存在ではなく、“怜自身”として認めようとしてくれる主の態度に、怜は少しずつ変わっていく。
そして、もともとは女性しか愛したことのなかった怜も、次第に主へ惹かれていくようになる。
一方で、姿を消していた主晴も再び現れる。
主晴は怜を支配していた人物ではあるが、同時に、怜が人生のどん底にいたときに救ってくれた存在でもあった。
さらに物語が進むにつれ、主と主晴、腹違いの兄弟ふたりの複雑な関係性も明らかになっていく。
愛情、執着、劣等感、罪悪感、尊敬――さまざまな感情が絡み合い、怜はふたりの間で大きく揺れ動いていく。
【終盤】それぞれが抱えた愛と傷の行き着く先
怜は、主を守るために再び主晴のもとへ戻る決断をする。
一見するとすべてを持っているように見える主晴もまた、家族の中で傷つけられ、役割を押し付けられてきた被害者のひとりだった。
家のために背負わされた責任、望まない政略結婚。そして、その婚約者さえもまた苦しみを抱えている。
そんな歪んだ環境の中で、主と主晴の兄弟は何を選ぶのか。
そして、一度離れた怜と主は、再び互いを選び取ることができるのか――終盤は、それぞれが抱えてきた愛情と傷に答えを出していく展開になっている。
【キャラクター感想】歪んだ愛情の先で“愛し方”を覚えていく
怜は、お人好しで騙されやすく、これまで何度も人に利用されてきた人物。
それでもなお、人を信じたい、誰かに愛されたいという純粋さを失っていないところが、この作品のいちばん苦しい部分でもあり、魅力でもある。
一方で、主と主晴の兄弟も、裕福な家庭で育ちながら、まともな愛情を知らずに生きてきた。
だからこそ、この作品には“普通の恋愛”では片付けられない執着や依存がある。
愛情に飢えた3人が、傷つけ合いながらも少しずつ愛すること、愛されることを覚えていく過程がとても丁寧に描かれている。
特に良いのは、誰かを傷つけた行為を単純に美化せず、「なぜそうなったのか」まで踏み込んで描いているところ。
だからこそ、エロの多い作品でありながら、単なる濡れ場ではなく、感情のぶつかり合いや愛情表現として強く印象に残る。
【総評】キャラの魅力と絶妙なストーリー展開
『Love Sick Dog』は、執着・支配・依存といったダークな感情を扱いながら、最終的には“救済”へ着地していく作品。
特にダークな設定の中での溺愛の甘さは群を抜いている。主の存在感が圧倒的で、掴みどころがないのに色気があり、優しいのにどこか危うい。
愛することを知らない男と、愛されることを知らない男。どちらも見ているだけでとても切なく苦しいのに、ふたりの関係は絡みつくように甘い。その温度差が、不思議な沼のような魅力を生み出している。
また、この作品は主晴をはじめとしたサブキャラクターの描写がとても丁寧。
単純な悪役として処理せず、それぞれが歪んでしまった理由や孤独まで描いているからこそ、物語全体に強い説得力がある。
かなり濃厚な作品なので、読後もしばらく世界観から抜け出せなくなった。好みは分かれる作品かもしれないが、刺さる人にはかなり深く刺さるタイプの作品だと思う。
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